Japanese
English
特集 MDCTは膵・胆道癌の診断にどこまで迫れるか
MDCTで小膵癌の診断は可能か
Is it Possible to Make a Diagnosis of Small Pancreatic Cancer with MDCT?
桜井 康雄
1
,
児玉 芳尚
1
,
真口 宏介
2
,
土屋 貴愛
2
,
一箭 珠貴
2
,
深澤 光晴
2
,
栗田 亮
2
,
浦田 孝広
2
,
松崎 晋平
2
,
小山内 学
2
,
潟沼 朗生
2
,
高橋 邦幸
2
Yasuo SAKURAI
1
,
Yoshihisa KODAMA
1
,
Hiroyuki MAGUCHI
2
,
Takayoshi TUCHIYA
2
,
Tamaki ICHIYA
2
,
Mituharu FUKAZAWA
2
,
Tooru KURITA
2
,
Takahiro URATA
2
,
Shinpei MATUZAKI
2
,
Manabu OSANAI
2
,
Akio KATANUMA
2
,
Kuniyuki TAKAHASHI
2
1手稲渓仁会病院放射線科
2手稲渓仁会病院消化器病センター
1Department of Radiology, Teine-Keijinkai Hospital, Sapporo
2Center for Gastroenterology, Teine-Keijinkai Hospital, Sapporo
キーワード:
MDCT
,
小膵癌
Keyword:
MDCT
,
小膵癌
pp.133-138
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100023
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要旨
Multidetector-row CT(MDCT)にて,1mmあるいは2mmのスライス厚で膵実質相,門脈相,平衡相の3相撮像を施行し,モニター診断を行うことにより,小膵癌(pTS1)の存在診断はほぼ可能である.膵癌を疑う所見としては,膵実質相の低吸収と平衡相の高吸収であり,さらに主膵管拡張,胆管拡張などの間質所見に着目することがきわめて重要である.一方,平衡相でのスライス厚5mmのスクリーニングCTでは,間接所見の陽性率は88%であったが,直接所見の陽性率は56%と低かった.したがって,膵癌を疑う場合には,精査MDCTを施行する必要がある.ただし,MDCT単独での質的診断には限界があり,超音波内視鏡(EUS)を含めた精査に誘導し,総合的に診断していくことが肝要である.
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