Japanese
English
特集 Interventional US
EUSガイド下膵仮性囊胞ドレナージ術
EUS-guided Transmural Drainage of Pancreatic Pseudocysts
潟沼 朗生
1
,
真口 宏介
1
,
土屋 貴愛
1
,
一箭 珠貴
1
,
栗田 亮
1
,
深沢 光晴
1
,
松崎 晋平
1
,
浦田 孝広
1
,
小山内 学
1
,
高橋 邦幸
1
Akio KATANUMA
1
,
Hiroyuki MAGUCHI
1
,
Takayoshi TSUCHIYA
1
,
Tamaki ICHIYA
1
,
Ryo KURITA
1
,
Mitsuharu FUKAZAWA
1
,
Shinpei MATSUZAKI
1
,
Takahiro URATA
1
,
Manabu OSANAI
1
,
Kuniyuki TAKAHASHI
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
1Center for Gastroenterology, Teine-Keijinkai Hospital, Sapporo
キーワード:
膵仮性囊胞
,
慢性膵炎
,
EUS-FNA
,
経消化管的囊胞ドレナージ術
Keyword:
膵仮性囊胞
,
慢性膵炎
,
EUS-FNA
,
経消化管的囊胞ドレナージ術
pp.235-242
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100043
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要旨
膵仮性囊胞は急性膵炎や慢性膵炎あるいは膵外傷により,膵組織および膵管の損傷を来たし,膵液が膵組織内外に貯留し形成される.膵仮性囊胞による症状を有するもの,出血や感染などの合併症の危険があるものは治療適応である.膵仮性囊胞ドレナージに対する非観血的治療法には,経消化管的,経乳頭的,経皮的囊胞ドレナージの3種類がある.最近では超音波内視鏡を用いた経消化管的なドレナージ(EUS下膵仮性囊胞ドレナージ術)が普及しつつある.1997年4月から2007年12月までの間に EUS下囊胞ドレナージを30例(38個)に施行した.手技は38回中37回(97.4%)に成功した.超音波内視鏡下囊胞ドレナージ術は,膵仮性囊胞に対する有効な治療法である.しかしながら,安全かつ確実な手技の施行のためには,適応とドレナージ法の選択を慎重に行う必要がある.
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