Japanese
English
特集 膵炎―診断と治療の最前線
各論
慢性膵炎
膵仮性囊胞の治療
Endoscopic treatments for pancreatic pseudocyst
五十嵐 良典
1
,
伊藤 謙
1
,
三村 享彦
1
,
原 精一
1
,
鎌田 至
1
,
岸本 有為
1
,
岡野 直樹
1
,
中野 茂
1
Yoshinori IGARASHI
1
,
Ken ITO
1
,
Takahiko MIMURA
1
,
Seiichi HARA
1
,
Itaru KAMATA
1
,
Yuui KISHIMOTO
1
,
Naoki OKANO
1
,
Shigeru NAKANO
1
1東邦大学医療センター大森病院 消化器内科
1Division of Gastroenterology and Hepatology,Toho University Omori Medical Center
キーワード:
慢性膵炎
,
膵仮性囊胞
,
内視鏡的治療
,
内視鏡的膵管囊胞ドレナージ術
Keyword:
慢性膵炎
,
膵仮性囊胞
,
内視鏡的治療
,
内視鏡的膵管囊胞ドレナージ術
pp.716-722
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100492
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要旨
慢性膵炎例では,飲酒の継続により急性膵炎から慢性膵炎に移行することが多いが,特に主膵管内の膵石や狭窄などが原因となって,膵炎を繰り返し発症し,仮性膵囊胞を形成する.囊胞径の増大による十二指腸の圧排・狭窄による通過障害や閉塞性黄疸などが適応になる.また囊胞の感染,膵炎の遷延化,膵囊胞破裂,膵管の破綻による膵液瘻孔による膵腹水や胸水なども適応になる.膵仮性囊胞が主膵管と交通している場合には,経乳頭的膵管ドレナージ術を施行する.主膵管と交通がなく,胃や十二指腸と接している場合には,経胃や十二指腸からEUS下に囊胞をドレナージする.いずれも不可能な場合には,経皮的または外科的ドレナージ術も考慮する.
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