Japanese
English
症例報告
特異な胆管像を呈した胆管癌の1例
A Case of Bile Duct Cancer Presenting Abnormal Imaging of the Bile Duct
浦田 孝広
1
,
真口 宏介
1
,
高橋 邦幸
1
,
潟沼 朗生
1
,
小山内 学
1
,
中原 和之
1
,
松崎 晋平
1
,
岩野 博俊
1
Takahiro URATA
1
,
Hiroyuki MAGUCHI
1
,
Kuniyuki TAKAHASHI
1
,
Akio KATANUMA
1
,
Manabu OSANAI
1
,
Kazuyuki NAKAHARA
1
,
Shinpei MATSUDAIRA
1
,
Hirotoshi IWANO
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
1Center for Gastroenterology,Teine-Keijinkai Hospital,Sapporo
キーワード:
平坦浸潤型胆管癌
,
胆管炎
,
胆管枯れ枝状変化
Keyword:
平坦浸潤型胆管癌
,
胆管炎
,
胆管枯れ枝状変化
pp.183-190
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100566
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要旨 患者は70歳代男性.急性胆管炎の診断で入院となる.胆管造影では,結石を疑う透亮像を認めたため,ESTを施行し,切石を試みたが,明らかな結石はみられなかった.同時に,左・右の肝内胆管に広範囲に枯れ枝状変化を認めたが,炎症に伴う二次的な変化を疑い経過観察とした.3週間後,胆管炎の再発にて再入院.胆管造影で下部胆管に新たな狭窄像が出現し,ブラシ細胞診の結果から平坦浸潤型胆管癌と診断した.一方,肝内胆管の枯れ枝状所見には変化がみられず,胆管上流側は炎症性変化と判定し手術を施行した.その結果,中・下部の平坦浸潤型胆管癌で肝側および乳頭側に癌の表層進展がみられ,かつ壁内にリンパ球浸潤が多数認められた.
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