増刊号 総合力で対応するEmergency/Intensive Care Medicine
第4章 内科医が一般病棟・ERで出合いうる疾患
41 急性肝不全
富田 啓介
1
1千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学
キーワード:
急性肝不全
,
肝性昏睡
,
人工肝補助療法
,
肝移植
Keyword:
急性肝不全
,
肝性昏睡
,
人工肝補助療法
,
肝移植
pp.267-271
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620040267
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POINT
●急性肝不全は正常肝ないし肝予備能が正常と考えられる肝に肝障害が生じ,初発症状出現から8週以内に,肝不全に至る症例と定義される.
●急性肝不全は昏睡型に至ると内科的治療での救命率が急激に低下するため,成因に対する特異的治療や肝障害進行抑制のための治療を行い,昏睡型への移行を阻止することが重要である.
●昏睡型急性肝不全においては,人工肝補助療法を含む集学的治療を行いながら,並行して肝移植に向けた調整を進めることが重要である.

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