特集 肝移植手術を再考する
肝細胞癌に対する肝移植
楳田 祐三
1
,
吉田 龍一
1
,
藤 智和
1
,
高木 弘誠
1
,
八木 孝仁
1
,
藤原 俊義
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科消化器外科学
キーワード:
肝移植
,
肝細胞癌
,
移植適応
Keyword:
肝移植
,
肝細胞癌
,
移植適応
pp.93-100
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003122
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肝細胞癌は,年間3万人以上が罹患し,2万人以上が亡くなる難治性の癌種である(国立がん研究センター がん統計)。肝細胞癌の治療選択については,肝癌診療ガイドラインにおいて腫瘍径と腫瘍個数,主要脈管侵襲や肝外病変の有無,そして背景にある肝予備能によってカテゴリー分類され,それぞれの分類に応じた治療法が推奨されている。種々の治療法のなかで肝移植は,腫瘍の摘出と同時に発癌母地までも治癒することができる理論的に優れた治療と位置付けられる。
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