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特集 生体肝移植と画像―12年の成果と21世紀の展望
生体部分肝移植術に必要な画像一式
Preoperative Imaging for Living Donor Liver Transplantation
伊藤 亨
1
,
貝原 聡
2
,
前谷 洋爾
3
,
柴田 登志也
3
,
小西 淳二
3
Kyo ITOH
1
,
Satoshi KAIHARA
2
,
Yoji MAETANI
3
,
Toshiya SHIBATA
3
,
Junji KONISHI
3
1京都大学医学部附属病院放射線部
2京都大学大学院医学研究科移植免疫医学講座
3京都大学大学院医学研究科放射線医学講座 核医学・画像診断学
1Department of Radiology, Kyoto University Hospital
2Department of Transplantation and Immunology, Graduate School of Medicine, Kyoto University
3Division of Nuclear Medicine and Diagnostic Imaging, Department of Radiology, Graduate School of Medicine, Kyoto University
キーワード:
肝移植
,
CT
,
MRI
Keyword:
肝移植
,
CT
,
MRI
pp.165-170
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900388
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生体部分肝移植術の術前画像として何が必須であるのか.レシピエントとドナーのそれぞれについて考察した.レシピエントにおいてはその疾患の良悪によって必要な画像は異なる.悪性であれば肝外病変の否定のための画像診断が欠かせない.良性であれば腹部CTのみでもかまわない.ドナーの脈管の走行,変異の有無を見るには腹部造影CTが最も適しており,特にMukidetector-CT (MDCT)を用いることにより3D画像が得られ,非常に有用である.胆管の評価に関しては現在のところMRCPが必ずしも正常肝内胆管の描出に成功しないことも多く,術中胆道造影の施行を余儀なくされている.少し侵襲度は高くなるがMDCTを用いたDIC-CTをするべきかもしれない.
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