Japanese
English
特集 ts1浸潤性膵管癌の診断と治療成績
ts1膵癌長期生存例の特徴と治療成績
Long-term Outcome in Patients with Pancreatic Cancer Measuring 2cm or Less in Diameter
石川 治
1
,
大東 弘明
1
,
山田 晃正
1
,
佐々木 洋
1
,
今岡 真義
1
,
上原 宏之
2
,
中泉 明彦
2
,
田中 幸子
2
,
春日井 務
Osamu ISHIKAWA
1
,
Hiroaki OHIGASHI
1
,
Terumasa YAMADA
1
,
Yo SASAKI
1
,
Shingi IMAOKA
1
,
Hiroyuki UEHARA
2
,
Akihiko NAKAIZUMI
2
,
Sachiko TANAKA
2
,
Tsutomu KASUGAI
1大阪府立成人病センター外科
2大阪府立成人病センター内科
1Department of Surgery, Osaka Medical Center for Cancer and Cardiovascular Diseases
2Department of Internal Medicine, Osaka Medical Center for Cancer and Cardiovascular Diseases
キーワード:
膵癌
,
閉塞性黄疸
,
長期生存例
Keyword:
膵癌
,
閉塞性黄疸
,
長期生存例
pp.823-828
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900119
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当センターで切除した腫瘍径2cm以下(ts1)の浸潤性膵管癌28例の1,3,5年累積生存率は79,52,48%であった.このうち術後長期生存を期待できるのはいかなるものかを検索した.その結果,閉塞性黄疸(胆管浸潤)を契機に発見された14例の5年生存率は33%で,閉塞性黄疸を伴わずに診断された14例の63%に較べて有意に低率であった.胆管浸潤を伴うものではそうでないものと較べて,腫瘍径がやや大きく,リンパ管侵襲の頻度も高かった.黄疸を合併する以前の膵癌を,いかに効率よく診断するべきかを検討した.
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