Japanese
English
特集 術前・術中のリンパ節転移診断の方法とその有用性
膵癌のリンパ節転移と治療戦略
Nodal involvement in pancreatic cancer and treatment strategy
石川 治
1
,
大東 弘明
1
,
江口 英利
1
,
山田 晃正
1
,
後藤 邦仁
1
,
矢野 雅彦
1
,
今岡 真義
1
Osamu ISHIKAWA
1
1大阪府立成人病センター外科
キーワード:
膵癌
,
リンパ節転移
,
膵外進展
Keyword:
膵癌
,
リンパ節転移
,
膵外進展
pp.361-366
発行日 2008年3月20日
Published Date 2008/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102063
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要旨:難治癌と言われるもののなかでも,膵癌の切除成績は不良である.膵癌切除例の半数以上がリンパ節転移を伴っており,リンパ節転移の程度は膵癌切除後における重要な予後因子である.したがって,リンパ節転移高度例(N2~3,⑯リンパ節転移,転移個数≧4など)に対しては潔く放射線・化学療法に委ねるべきである.一方,軽度または陰性(N0~1,転移個数≦3)のように厳選された症例に対しては集学的治療を積極的に併用し,切除成績の向上をはかるべきである.そのための併用治療法の1つとして術前化学放射線治療があり,高い完遂率と確実な効果が期待できる.
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