Japanese
English
特集 進行胆嚢癌の手術適応―画像と治療
閉塞性黄疸をきたした進行胆嚢癌の手術成績
Surgical Outcome of the Advanced Gallbladder Carcinoma Presenting Obstructive Jaundice
佐野 力
1
,
神谷 順一
1
,
梛野 正人
1
,
上坂 克彦
1
,
湯浅 典博
1
,
小田 高司
1
,
金井 道夫
1
,
山本 英夫
1
,
早川 直和
1
,
二村 雄次
1
Tsuyoshi SANO
1
,
Junichi KAMIYA
1
,
Masato NAGINO
1
,
Katsuhiko UESAKA
1
,
Norihiro YUASA
1
,
Kouji ODA
1
,
Michio KANAI
1
,
Hideo YAMAMOTO
1
,
Naokazu HAYAKAWA
1
,
Yuji NIMURA
1
1名古屋大学医学部第一外科
1The First Department of Surgery. Nagoya University School of Medicine
キーワード:
進行胆嚢癌
,
閉塞性黄疸
,
外科治療
,
大量肝切除
,
肝膵十二指腸切除
Keyword:
進行胆嚢癌
,
閉塞性黄疸
,
外科治療
,
大量肝切除
,
肝膵十二指腸切除
pp.673-685
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900100
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閉塞性黄疸を伴った胆嚢癌症例の根治手術には大量肝切除が必要になることがほとんどであり,さらに他臓器の合併切除を必要とすることも多い.黄疸肝に対し大量肝切除を行うためには,術前の減黄対策を注意深く行う必要がある.根治手術には高い合併症発生率と手術関連死亡を伴うが,耐術すれば少数ではあるが長期生存する症例もある.実際に筆者らは超拡大手術である肝膵十二指腸切除術(HPD)を施行した5年生存例も経験しており,今後は周術期管理のさらなる強化と症例ごとに適応を慎重に検討してゆくことが肝要と思われる.また再発時にも化学療法あるいは放射線療法を安易に選択する前に再度精密画像診断を行って,あきらめることなく再切除の可能性を追求する姿勢を忘れてはならない.
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