Japanese
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特集 画像で知る肝区域
外科からみた肝区域診断の問題点
Surgical Anatomy of the Hepatic Segment
神谷 順一
1
,
梛野 正人
1
,
金井 道夫
1
,
上坂 克彦
1
,
佐野 力
1
,
新井 利幸
1
,
二村 雄次
1
,
山本 英夫
2
,
早川 直和
2
Junichi KAMIYA
1
,
Masato NAGINO
1
,
Michio KANAI
1
,
Katsuhiko UESAKA
1
,
Tsuyoshi SANO
1
,
Toshiyuki ARAI
1
,
Yuji NIMURA
1
,
Hideo YAMAMOTO
2
,
Naokazu HAYAKAWA
2
1名古屋大学大学院器官調節外科
2東海病院外科
1Division of Surgical Oncology,Department of Surgery, Nagoya University Graduate School of Medicine
2Department of Surgery Toukai Hospital
キーワード:
肝区域
,
亜区域枝
,
区域診断
Keyword:
肝区域
,
亜区域枝
,
区域診断
pp.471-477
発行日 2001年7月15日
Published Date 2001/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900312
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肝の区域を診断する際に問題となるのは,胆管や動脈のバリエーション,診断困難部位,誤診しやすい部位である.胆管のバリエーションに対応する方法として,亜区域を診断し亜区域枝を命名することから始め,亜区域枝より下流側(肝門側)の胆管で固有の名称を持たないものは,亜区域枝名や固有の名称を合成して表現する方法を紹介した.診断困難部位は,区域の境界領域あるいは大きなグリソンに接する部位である.後者は,その内部や近傍に亜区域レベルのグリソンが存在しないために,診断に苦慮することが多い.なお,右尾状葉と右前上区域のように,境界についてコンセンサスが得られていないために,診断しにくい部位もある.最後に,S2と誤認しやすいS3の領域を紹介した.
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