Japanese
English
特集 膵癌の進展度診断
外科からみた膵癌の術前進展度診断と切除・再建術式
Preoperative Diagnosis and Resection Procedure of Pancreas Carcinoma
梛野 正人
1
,
神谷 順一
1
,
上坂 克彦
1
,
湯浅 典博
1
,
小田 高司
1
,
佐野 力
1
,
山本 英夫
2
,
早川 直和
2
,
金井 道夫
3
,
二村 雄次
1
Masato NAGINO
1
,
Junichi KAMIYA
1
,
Katsuhiko UESAKA
1
,
Norihiro YUASA
1
,
Kouji ODA
1
,
Tsuyoshi SANO
1
,
Hideo YAMAMOTO
2
,
Naokazu HAYAKAWA
2
,
Michio KANAI
3
,
Yuji NIMURA
1
1名古屋大学医学部第一外科
2東海病院外科
3春日井市民病院外科
1The First Department of Surgery, Nagoya University School of Medicine
2Department of Surgery, Toukai Hospital
3Department of Surgery, Kasugai-Shimin Hospital
キーワード:
膵癌
,
動脈浸潤
,
門脈浸潤
,
膵外神経叢浸潤
Keyword:
膵癌
,
動脈浸潤
,
門脈浸潤
,
膵外神経叢浸潤
pp.389-396
発行日 1999年5月15日
Published Date 1999/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900057
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外科側からみた膵癌の進展度診断では,「膵癌取扱い規約」に記載されている局所連続性進展に関する因子のうち主要動脈浸潤(A),門脈系静脈おと潤(PV),膵外神経叢浸潤(PL)について正確な診断を得ることが重要である.肝転移,腹膜播種,高度な大動脈周囲リンパ節転移などが認められない症例では,おおむねこの3つの進展因子の科度により手術適応の有無が決定され,さらに手術適応ありと判断された症例ではその画像所見に基づいた切除再建術式が立案されるからである.かかる因子はすべて癌の膵外進展に関連したものであり,その診断にはCTと血管造影が有用である.
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