Japanese
English
特集 血流と肝画像
外科からみた肝血管解剖と破格
Surgical Anatomy of the Liver Vasculature and its Variation
佐野 力
1
,
神谷 順一
1
,
梛野 正人
1
,
上坂 克彦
1
,
湯浅 典博
1
,
小田 高司
1
,
金井 道夫
1
,
山本 英夫
1
,
早川 直和
1
,
二村 雄次
1
Tsuyoshi SANO
1
,
Junichi KAMIYA
1
,
Masato NAGINO
1
,
Katsuhiko UESAKA
1
,
Norihiro YUASA
1
,
Koji ODA
1
,
Michio KANAI
1
,
Hideo YAMAMOTO
1
,
Naokazu HAYAKAWA
1
,
Yuji NIMURA
1
1名古屋大学医学部第一外科
1The First Department of Surgery, Nagoya University School of Medicine
キーワード:
肝胆道癌
,
肝門部脈管
,
外科解剖
,
肝内脈管
Keyword:
肝胆道癌
,
肝門部脈管
,
外科解剖
,
肝内脈管
pp.143-158
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900489
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肝の脈管は胆管,門脈,肝動脈,肝静脈の4つで構成されており,さまざまなvariationを伴っている.特に肝門部における脈管の相互関係は複雑であり,肝胆道癌に対して安全,確実な根治切除を行うためには,病変の進展範囲を正確に診断するするとともに,一例ごとにこれら脈管相互の位置関係を十分に把握しておく必要がある.そのためにはこれら脈管の標準的外科解剖を熟知しておくとともにさまざまな走行変異があることも知っていなければならず,手術を担当する外科医自らが術前の画像診断を行うことが望ましい.したがって血管造影,胆管造影なども外科医が行い,実際の手術所見と絶えず照らし合わせることにより,手術のさいに落とし穴に落ちないよう精進すべきと考える.
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