Japanese
English
特集 肝転移―治療戦略と画像診断
マイクロ波凝固壊死療法(MCN)による肝転移の治療成績
Result of Microwave Coagulo-Necrotic Therapy for Metas-tatic Liver Cancer
才津 秀樹
1
,
朔 元則
1
,
吉田 晃治
1
Hideki SAITSU
1
,
Motonori SAKU
1
,
Koji YOSHIDA
1
1国立病院九州医療センター外科
1Department of Surgery, National Kyushu Medical Center
キーワード:
転移性肝癌
,
大腸癌
,
乳癌
,
マイクロ波凝固壊死療法
,
MCN
,
外科治療
Keyword:
転移性肝癌
,
大腸癌
,
乳癌
,
マイクロ波凝固壊死療法
,
MCN
,
外科治療
pp.485-492
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900074
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大腸癌の肝転移の中で,従来は外科治療の適応外と考えられてきたH3であっても,マイクロ波凝固壊死療法(以下MCN)によりコントロールできる症例が少なからず存在することが明らかとなった.このH311例を含む大腸癌の肝転移26例に対してMCNを施行したが,その術後生存率は1年,3年ともに83%と良好な治療成績が得られており,MCNを大腸癌の肝転移に対する一つの選択肢に加えることはおおいに意義のあることと考えられる.また,乳癌の肝転移の経験は6例と非常に少ないものの,肝切除とともにMCNを一つの癌の減量手段として行い,これに抗癌剤投与を加えることは有用である可能性がある.
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