Japanese
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特集 肝癌治療の最新ストラテジー
5cm以下の肝細胞癌に対するマイクロ波凝固壊死療法(MCN)について
Microwave coagulo-necrotic therapy for hepatocellular carcinoma less than 5 cm in diameter
才津 秀樹
1
,
吉田 正
1
,
大堂 雅晴
1
,
西尾 禎一
1
,
大神 延喜
1
,
谷脇 智
1
,
奥田 康司
1
,
中山 和道
1
,
大石 喜六
1
,
清松 和光
2
,
野中 道泰
2
,
吉田 晃治
2
1久留米大学医学部第2外科
2国立久留米病院外科
キーワード:
肝細胞癌の治療
,
マイクロ波
,
局所癌治療法
,
内視鏡下外科手術
,
microwave surgery
Keyword:
肝細胞癌の治療
,
マイクロ波
,
局所癌治療法
,
内視鏡下外科手術
,
microwave surgery
pp.309-315
発行日 1994年3月20日
Published Date 1994/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901499
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肝細胞癌に対するまったく新しい治療法であるマイクロ波凝固壊死療法(MCN)の経緯,さらに適応と方法,アプローチ法,その治療成績について述べた.腫瘍径5cm以下で,肝切除の適応外と判断された肝癌79例の治療成績(累積生存率)は,1年96%,3年72%,5年28%であり,肝切除より条件の悪い症例を対象にしているにしては比較的良好と考えられ,肝切除,TAE,PEITにつぐ第4の治療法として有用と考えられる.特に,3cm以下の小肝癌に対して行っている内視鏡下MCNは,QOLの面において比較にならないほど改善されており,近い将来,小肝癌に対する1つの選択肢として確立される可能性が高いものと予想される.
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