Japanese
English
特集 肝転移―治療戦略と画像診断
全身化学療法の立場からみた肝転移の治療成績
Recent Results of Systemic Chemotherapy for Colorectal Liver Metastases
住 一
1
,
大津 敦
1
Hajime SUMI
1
,
Atsushi OHTSU
1
1国立がんセンター東病院消化器内科
1Department of Gastrointestinal Oncology and Gastroenterology. National Cancer Center Hospital East
キーワード:
全身化学療法
,
大腸癌
,
5―fluorouracil
,
biochemical modulation
,
新規抗癌剤
Keyword:
全身化学療法
,
大腸癌
,
5―fluorouracil
,
biochemical modulation
,
新規抗癌剤
pp.463-470
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900071
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大腸癌は抗癌剤の感受性に乏しく5-fluorouracil(5-FU)以外に有効性の確立された薬剤がなかったため,5-FU単剤での至適投与法の確立および種々の5-FUのbiochemical modulationに対し膨大な数の臨床試験が行われてきた.しかし,近年irinotecan(CPT-11)をはじめいくつかの新規抗癌剤の開発により,奏効率,生存期間の向上が確認されつつある.これら新規抗癌剤に対して現在多数の臨床試験が進行・計画中であり,今後,至適併用療法の確立がなされ,さらなる治療成績の向上が期待される.また分子生物学の進歩により大腸癌の分子生物学的特性が検討され,新薬の開発,および治療法の選択に応用されつつある.
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