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特集 転移性腫瘍に対する治療戦略
大腸癌肝転移に対する治療戦略
Strategy for liver metastases of colorectal cancer
高橋 慶一
1
,
山口 達郎
1
,
松本 寛
1
,
中野 大輔
1
,
宮谷 知彦
1
Keiichi TAKAHASHI
1
1がん・感染症センター都立駒込病院外科
キーワード:
大腸癌肝転移
,
肝切除
,
全身化学療法
,
熱凝固療法
Keyword:
大腸癌肝転移
,
肝切除
,
全身化学療法
,
熱凝固療法
pp.1515-1519
発行日 2009年11月20日
Published Date 2009/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102862
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要旨:大腸癌肝転移の治療は肝転移の診断技術や全身化学療法の進歩によって最近の数年で大きく変化した.肝転移は切除が可能ならば切除することで予後延長効果があることが認められ,大腸癌肝転移に対する最も有効な治療法である.しかし,全身化学療法の進歩によって,切除不能多発性肝転移に対しても全身化学療法を施行することで肝転移が縮小し,切除が可能となる症例は増え,切除不能肝転移に対する新たな治療戦略になった.また,多発性肝転移症例に対して門脈塞栓療法を併用した2段階肝切除術(two-stage hepatectomy)や熱凝固療法などの新たな治療法も出てきた.本稿では,このように変化しつつある大腸癌肝転移治療の現況について概説する.
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