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特集 ここが知りたい―癌薬物療法
進行性精巣腫瘍に対する化学療法
Medical treatment for advanced testicular germ cell tumors
野々村 祝夫
1
,
奥山 明彦
1
Norio Nonomura
1
,
Akihiko Okuyama
1
1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(泌尿器科)
キーワード:
進行性精巣腫瘍
,
新規抗癌剤
,
大量化学療法
Keyword:
進行性精巣腫瘍
,
新規抗癌剤
,
大量化学療法
pp.907-913
発行日 2006年11月20日
Published Date 2006/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100760
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進行性精巣腫瘍の治療に関して,CDDPの開発が大きな転帰となったが,EinhornらによるPVB療法の報告以後,進行性精巣腫瘍の治療成績は飛躍的に向上した。その後,WilliamsらによるBEP療法の報告で,導入化学療法の基盤ができた。1997年に発表された国際的risk分類であるIGCCC(International Germ Cell Consensus Classification)分類の導入以後,risk別に治療成績が検討されるようになった。Good risk群に対しては,少しでも副作用を軽減するような臨床試験が行われ,Poor risk群に対しては,大量化学療法や,様々な新規抗癌剤を組み合わせた新しい治療レジメンによる治療が試みられつつあり今後の報告が期待される。
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