Japanese
English
シンポジウム 骨肉腫の化学療法
骨肉腫の全身化学療法の成果—特にメソトレキセート大量療法とアドリアマイシンを中心として
Systemic Chemotherapy of Osteosarcoma
山脇 慎也
1
,
井須 和男
1
,
姥山 勇二
1
,
山口 秀夫
1
,
後藤 守
1
,
佐々木 鉄人
2
,
八木 智徳
2
Shinya Yamawaki
1
1国立札幌病院整形外科
2北海道大学医学部整形外科
1Department of Orthopedics, National Sapporo Hospital
キーワード:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
全身化学療法
,
systemic chemotherapy
,
アドリアマイシン
,
adriamycin
,
メトレキセート大量療法
,
high-dose methotrexate with Ieucovorin rescue
Keyword:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
全身化学療法
,
systemic chemotherapy
,
アドリアマイシン
,
adriamycin
,
メトレキセート大量療法
,
high-dose methotrexate with Ieucovorin rescue
pp.1268-1275
発行日 1985年11月25日
Published Date 1985/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907292
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抄録:歴史的には骨肉腫の累積生存率は13〜19%で,肺転移により80%が2年以内に死亡した.骨肉腫転移の第一標的臓器は肺である.アドリアマイシン,メソトレキセート大量療法を中心とした全身化学療法の導入は肺の微小転移巣を抑えて骨肉腫の予後を劇的に改善した.5年累積生存率は70%を期待できるようになった,骨肉腫の非化学療法群,アドリアマイシン単独治療群,これにメソトレキセート大量療法を併用した多剤併用群についてプロトコールごとに臨床的に,病理学的に,統計学的に比較検討して骨肉腫治療における全身化学療法の成果を吟味した.この結果をもとに更に安全で効率のよい骨肉腫治療のプロトコールが開発され患肢温存率も向上することが期待される.その主役となるのは多剤併用による全身化学療法である.
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