Japanese
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特集 肝胆膵癌に対する補助療法―治療成績の向上を目指して
大腸癌肝転移の再発予防を目指した補助化学療法の実際
Perioperative and adjuvant chemotherapy for resectable liver metastases from colorectal cancer
正木 忠彦
1
,
松岡 弘芳
1
,
小林 敬明
1
,
武井 宏一
1
,
小山 洋伸
1
,
杉山 政則
1
,
跡見 裕
1
Tadahiko MASAKI
1
1杏林大学医学部消化器・一般外科
キーワード:
大腸癌肝転移
,
補助化学療法
,
肝動注療法
,
全身化学療法
Keyword:
大腸癌肝転移
,
補助化学療法
,
肝動注療法
,
全身化学療法
pp.905-909
発行日 2009年7月20日
Published Date 2009/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102617
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要旨:大腸癌肝転移切除後の再発の制御は大腸癌患者の治療成績のさらなる向上のために不可欠である.エビデンスのある補助化学療法の投与法とレジメンの開発を目指して過去20年間にわたって種々の臨床研究が行われてきた.その結果,全身化学療法と肝動注療法の併用が全身化学療法単独より優れていることと,肝切除単独よりは術前・術後の全身化学療法の併用が優れていることが明らかにされてきた.この間の大腸癌に対する新規抗癌剤の開発は目覚ましいものがある一方,最も有効性が高く副作用の少ないレジメンについてはいまだコンセンサスは得られていない.本稿ではエビデンスレベルの高い臨床研究の成果と今後の展望について概説する.
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