Japanese
English
特集 膵癌の進展度診断
Virtual pancreatoscopyによる膵癌の水平進展度診断
Superficial Spreading of the Pancreatic Cancer:Evaluation with Virtual Pancreatoscopy
廣橋 伸治
1
,
松尾 祥弘
1
,
坂本 雅彦
1
,
伊藤 高広
1
,
上田 耕司
1
,
北野 悟
1
,
大石 元
1
,
打田 日出夫
1
Shinji HIROHASHI
1
,
Yoshihiro MATSUO
1
,
Masahiko SAKAMOTO
1
,
Takahiro ITOH
1
,
Kouji UEDA
1
,
Satoru KITANO
1
,
Hajime OHISHI
1
,
Hideo UCHIDA
1
1奈良県立医科大学放射線科,腫瘍放射線
1Departments of Radiology and Oncoradiology, Nara Medical University
キーワード:
仮想膵管内視鏡
,
膵癌
,
水平進展
,
高速らせんCT
,
MRCP
Keyword:
仮想膵管内視鏡
,
膵癌
,
水平進展
,
高速らせんCT
,
MRCP
pp.383-388
発行日 1999年5月15日
Published Date 1999/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900056
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MRとCTを用いた新しい膵癌の水平進展の診断法であるvirtual pancreatoscopyについて,方法と臨床的有用性について概説した.Virtual pancreatoscopyの方法には,MRCPを元にしたvirtual MR pancreatoscopyと高速らせんCTによるダイナミックCTを元データにしたvirtual CT pancreatoscopyがあり,両者の取り扱いに根本的な差異はなく,volume renderingすることにより膵管の内視像を非侵襲的に得ることができる.まだ発展途上の技術であり,数々の欠点を有するが,異常であるか正常膵管であるかの鑑別は比較的容易である.特に膵管内腫瘍の水平尾進展の診断に有用性が期待され,将来,術式の決定や経過観察において重要な役割を果たし得る診断法である.
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