Japanese
English
特集 胆管癌の進展度診断
胆管造影,胆道鏡による肝門部胆管癌の進展度診断
Staging of Hilar Cholangiocareinoma:Cholangiography and Cholangioscopy
神谷 順一
1
,
梛野 正人
1
,
上坂 克彦
1
,
湯浅 典博
1
,
小田 高司
1
,
佐野 力
1
,
二村 雄次
1
Junichi KAMIYA
1
,
Masato NAGINO
1
,
Katsuhiko UESAKA
1
,
Norihiro YUASA
1
,
Takashi ODA
1
,
Chikara SANO
1
,
Yuji NIMURA
1
1名古屋大学医学第一外科
1The First Department of Surgery, Nagoya University School of Medicine
キーワード:
肝門部胆管癌
,
経皮経肝胆道ドレナージ
,
PTBD
,
選択的胆管造影
,
経皮経肝胆道鏡
,
PTCS
Keyword:
肝門部胆管癌
,
経皮経肝胆道ドレナージ
,
PTBD
,
選択的胆管造影
,
経皮経肝胆道鏡
,
PTCS
pp.193-202
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900028
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肝門部胆管癌では,癌浸潤範囲を肝内区域鼻管枝1本1本ごとに診断して胆管切離線を決定する必要がある.診断医は肝門部の局所解剖だけでなく,肝内区域胆管枝や亜区域胆管枝の局所解剖の知識も持っている必要がある.腫瘍進展範囲を術前診断する際には,胆管癌の肉眼形態によって浸潤形式が異なることを理解したうえで検査を進めるべきである。平坦浸潤型や結節浸潤型では壁内浸潤に注目して,経皮経肝胆道ドレナージカテーテルからの選択的胆管造影や経皮経肝胆道鏡(以下PTCS)下の選択的造影などの鮮明な胆管造影像で硬化狭小あるいは狭窄所見を診断する.一方,乳頭型や結節膨張型では粘膜表層進展が問題になるので,PTCSで粘膜面の顆粒状変化を観察し,直視下生検を行うことが不可欠となる.
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