Japanese
English
症例報告
下部胆管腺腫の1例
A Case of Common Bile Duct Adenoma
小山内 学
1,2
,
真口 宏介
1
,
潟沼 朗生
1
,
河上 洋
1
,
網塚 久人
1
,
伊藤 英人
1
,
高橋 邦幸
1
,
小泉 一也
1
,
三井 慎也
1
,
泉 信一
1
,
渡辺 晴司
1
,
野村 昌史
1
,
桜井 康雄
1
,
辻 邦彦
1
,
姜 貞憲
1
Manabu OSANAI
1,2
,
Hiroyuki MAGUCHI
1
,
Akio KATANUMA
1
,
Hiroshi KAWAKAMI
1
,
Hisato AMIZUKA
1
,
Hideto ITOH
1
,
Kuniyuki TAKAHASHI
1
,
Kazuya KOIZUMI
1
,
Shinya MITSUI
1
,
Shinichi IZUMI
1
,
Seiji WATANABE
1
,
Masafumi NOMURA
1
,
Yasuo SAKURAI
1
,
Kunihiko TSUJI
1
,
Jong-Hong KANG
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
2旭川医科大学第三内科
1Center for Gastroenterology, Teine-Keijinkai Hospital
2Third Department of Internal Medicine, Asahikawa Medical College
キーワード:
胆管腺腫
,
超音波内視鏡
,
進展様式
Keyword:
胆管腺腫
,
超音波内視鏡
,
進展様式
pp.213-218
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900396
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患者は68歳,男性.閉塞性黄疸と診断され当センター紹介入院.CT,MRCPにて下部胆管から乳頭部の腫瘍が疑われ,経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)を施行した.EUSでは,下部胆管に主座があり,乳頭側へ膨張性に進展している腫瘍と考えられた.胆管壁の最外高エコー層は保たれていた.胆管造影,PTCSでは下部胆管から乳頭部まで連続する腫瘍を認め,十二指腸内視鏡検査では主乳頭から露出する腫瘍を認めた.
以上より,深達度ss浅層までの下部胆管原発の乳頭膨張型腫瘍で,乳頭側へ膨張性に進展していると診断した.膵頭十二指腸切除術を施行し,病理組織学的には腫瘍全体が腺腫であり,病巣主座と胆管壁との付着面積から下部胆管に原発した腺腫と最終診断した.
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