State of the Art
胆囊癌類似の超音波像を呈したTAE後胆囊炎の1例
近藤 哲矢
1
,
村瀬 勝俊
1
,
島本 強
1
,
杉本 琢哉
1
,
田原 憲一
1
,
小池 大介
1
,
田島 吾郎
1
,
杉村 啓二郎
1
,
尾関 豊
1
,
関戸 康友
2
1国立東静病院外科
2国立東静病院病理
pp.9-11
発行日 2004年1月15日
Published Date 2004/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100376
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患者 71歳,男性.
主訴 意識消失.
既往歴 45年前に胃潰瘍で胃切除術を受け,その際に輸血.
現病歴 2002年12月某日に意識消失のため,近医を受診した.肝細胞癌(Hepatocellular carcinoma:以下HCCと略)の破裂と診断され,同日,TAEでの止血術施行.2003年2月某日にHCCの切除目的のため,当科入院となった.
入院時現症 眼球結膜に黄染なし,腹部平坦,軟.
入院時検査成績 Hb 12.4 g/dlと軽度の貧血を示し,GOT 158 IU/l,GPT 105 IU/l,ALP 450 IU/l,γ-GTP 56 mU/ml,ICG 19%の肝障害,AFP 17.5 ng/ml,PIVKA-II 48 mAU/mlと腫瘍マーカーの上昇を認めた.HCV抗体は陽性であった.
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