Japanese
English
特集 胆囊癌NOW
慢性胆囊炎と胆囊癌の鑑別診断
Differential diagnosis between chronic cholecystitis and cancer of the gallbladder
金光 敬一郎
1
,
平岡 武久
1
,
辻 龍也
1
,
高森 啓史
1
,
田中 洋
1
,
生田 義明
1
,
坂本 快郎
1
Kanemitsu Keiichiro
1
1熊本大学医学部第1外科
キーワード:
慢性胆囊炎
,
黄色肉芽腫性胆囊炎
,
平坦型胆囊癌
,
CT
,
MRI
,
術中エコー
Keyword:
慢性胆囊炎
,
黄色肉芽腫性胆囊炎
,
平坦型胆囊癌
,
CT
,
MRI
,
術中エコー
pp.157-164
発行日 2003年2月20日
Published Date 2003/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101325
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要旨:慢性胆囊炎と胆囊癌の鑑別診断について,自験例と文献上からその鑑別の要点について検討した.鑑別上問題となる病態は慢性胆囊炎で胆石充満や限局性壁肥厚を示す場合で,平坦型胆囊癌の合併や胆囊癌との鑑別診断が問題となる.これらの鑑別診断には超音波検査のほかに造影CT,造影MRIが有力で,その壁構造の変化を検索し,また肥厚した壁の造影状態を観察することで鑑別が行われているのが現状である.特に黄色肉芽腫性胆囊炎や平坦型胆囊癌の術前診断は現状でも難しく,今後の画像診断法の進歩に負うところが多い.最終的には術中エコーを詳細に検討し,胆囊粘膜層の連続性,周辺臓器と病変の関係を把握し,鑑別診断することが肝要である.
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