特集 知っておきたい肝胆道疾患診療の最近の話題
各論:非腫瘍性疾患
胆囊結石,急性胆囊炎
中井 陽介
1
1東京大学医学部附属病院光学医療診療部
キーワード:
胆囊結石
,
急性胆囊炎
,
胆囊摘出術
,
胆囊ドレナージ
Keyword:
胆囊結石
,
急性胆囊炎
,
胆囊摘出術
,
胆囊ドレナージ
pp.107-112
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000022
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Headline
1 胆囊結石の多くが無症状であり,経過観察が選択される.
2 胆囊結石による症状には右季肋部痛があり,有症状胆囊結石は胆囊摘出術の適応となるが,術後も腹部症状を認めることもあり,胆囊摘出術の判断は慎重に行う必要がある.
3 急性胆囊炎では胆囊摘出術が第一選択であるが,急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドライン2018(TG18)の重症度判定をもとに抗菌薬の選択・胆囊摘出術の時期を決定する.
4 早期の胆囊摘出術が困難な場合は,経皮的胆囊ドレナージなどの内科的治療の適応となる.最近では内視鏡的胆囊ドレナージが選択されることも増えている.
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