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特集 肝細胞癌の化学療法―分子標的治療の進歩と効果判定
各論
肝細胞癌の化学療法の治療効果判定
ソナゾイド®造影超音波による進行肝細胞癌に対するソラフェニブ治療の早期治療効果予測
Advanced hepatocellular carcinoma:Early evaluation of response to sorafenib therapy at Sonazoid-enhanced US with quantification
杉本 勝俊
1
,
森安 史典
1
Katsutoshi SUGIMOTO
1
,
Fuminori MORIYASU
1
1東京医科大学 消化器内科
1Department of Gastroenterology and Hepatology,Tokyo Medical University
キーワード:
肝細胞癌
,
sorafenib
,
ソナゾイド®
,
造影超音波
,
治療効果判定
Keyword:
肝細胞癌
,
sorafenib
,
ソナゾイド®
,
造影超音波
,
治療効果判定
pp.627-632
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100469
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要旨
第2世代超音波造影剤であるソナゾイド®を用いた造影超音波検査は,血流検出感度が非常に高く,簡便,安価で,X線被曝がなく,そして何よりも安全な検査である.今回筆者らは,造影超音波による分子標的癌治療薬ソラフェニブ(sorafenib)の肝細胞癌に対する早期治療効果予測を目的とした研究を行った.その結果,治療効果が認められた群は早期より腫瘍内血流の低下が認められ,さらに,脳症等の重篤な副作用が認められた群では早期より非腫瘍部の血流低下が認められた.このことより,将来的にソナゾイド®造影超音波はソラフェニブによる肝細胞癌治療の画像バイオマーカとなる可能性が示唆された.
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