Japanese
English
特集 肝区域の新しい見方
治療からみた肝区域
肝切除に必要な区域診断
Preoperatively Adequate Diagnostic Images for Liver Resection
渡會 伸治
1
,
菅江 貞了
1
,
杉田 光隆
1
,
田中 邦哉
1
,
遠藤 格
1
,
HO Peitogen
2
,
嶋田 紘
1
Shinji TOGO
1
,
Sadatoshi SUGAE
1
,
Mitsutaka SUGITA
1
,
Kuniya TANAKA
1
,
Itaru ENDO
1
,
Peitogen HO
2
,
Hiroshi SHIMADA
1
1横浜市立大学大学院医学研究科消化器病態外科学
2Mevis,Bremen University
1Department of Gastroenterological Surgery,Yokohama City University Graduate School of Medicine
2Mevis,Bremen University
キーワード:
3D-CT
,
MD-CT
,
系統的肝切除術
,
肝静脈灌流領域切除術
Keyword:
3D-CT
,
MD-CT
,
系統的肝切除術
,
肝静脈灌流領域切除術
pp.328-334
発行日 2006年5月15日
Published Date 2006/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100160
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要旨 肝切除のための画像診断のポイントは,①主病変の原疾患名,stageなどの質的診断,②副病変,他病変の存在診断,③解剖学的位置関係の把握,④切除後の残肝予備能(残肝の容積ならびに傷害度)の予測,に集約される.一方,3D-CTの特徴は第一に門脈系と肝静脈系を同時に同一画面に描出できること,第二に任意の方向より観察できること,第三に各亜区域・亜々区域別に門脈3次分枝の分岐形態・ドレナージ静脈を把握できる点である.これらのことにより肝内の門脈分岐形態や肝静脈のドレナージ状態を正確に把握することが可能となった.その結果,各亜区域別により小範囲の肝の灌流状態を考慮した系統的肝切除が可能となった.さらに中肝静脈や右肝静脈の灌流域切除術を容易にすると考えられた.
消化器画像2006 ; 8 : 328-334
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