Japanese
English
特集 画像で知る肝区域
慢性肝疾患に合併した肝の変形例における区域診断
Liver Segments in Cirrhosis with Hepatic Morphologic Change
伊東 克能
1
,
松永 尚文
1
Katsuyoshi ITO
1
,
Naofumi MATSUNAGA
1
1山口大学医学部放射線科
1Department of Radiology, Yamaguchi University School of Medicine
キーワード:
肝区域
,
肝形態
,
肝硬変
,
肝MR
Keyword:
肝区域
,
肝形態
,
肝硬変
,
肝MR
pp.487-493
発行日 2001年7月15日
Published Date 2001/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900314
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肝硬変症においてはその病期によりさまざまな形態変化が起こる.早期肝硬変では肝門部の門脈周囲腔の拡大がみられ,より進行したものでは胆嚢周囲腔の拡大所見(expanded gallbladder fossa sign)がみられる.また病期が進行する過程においては非代償期では左葉外側区と尾状葉の肥大が主体であるのに対し,非代償期では全体の萎縮性変化が主体となる.こうした形態変化に伴い,肝区域の境界線となる解剖学的構造の位置関係にも変化が生じる.これらの画像上の変化を理解しておくことが肝硬変およびその区域診断を行う際には重要である.
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