Japanese
English
特集 早期肝細胞癌の画像診断基準に迫る
早期肝細胞癌の病理診断―臨床へのメッセージ
Pathological Diagnosis of Early Hepatocellular Carcinoma and its Clinical Aspect
坂元 亨宇
1
Michiie Sakamoto
1
1慶應義塾大学医学部病理学
1Department of Pathology,Keio University School of Medicine
キーワード:
多段階発癌
,
早期癌
,
前癌病変
,
分子診断
Keyword:
多段階発癌
,
早期癌
,
前癌病変
,
分子診断
pp.23-26
発行日 2006年1月15日
Published Date 2006/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100118
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要旨 肝細胞癌の初期像が議論されるようになって20年以上が経過しており,早期肝細胞癌が定義され,診断・治療されるようになった.早期肝細胞癌を中心とした肝臓の多段階発癌過程は,主としてウイルス肝炎による慢性の障害肝において,高率に見出され確立された概念であり,それだけにその診断と治療適応に際しては,複雑な要因が存在し,コンセンサスの確立を難しくしている.本稿では,早期癌診断の現状,早期肝細胞癌の多様性そして,診断・治療の問題点に触れながら,早期肝細胞癌の病理診断からみた臨床的課題について考察したい.
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