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特集 早期肝細胞癌の画像診断基準に迫る
早期肝細胞癌の病理診断を巡る東西の問題点―国際コンセンサス会議の結果を通して
Problems in Pathologic Diagnosis of Early Hepatocellular Carcinoma Among West and East : Results of the Meetings of International Conseusus Group for Hepatic Neoplasia
神代 正道
1
Masamichi KOJIRO
1
1久留米大学医学部病理学
1Department of Pathology,Kurume University School of Medicine
キーワード:
早期肝細胞癌
,
コンセンサス会議
,
病理診断
Keyword:
早期肝細胞癌
,
コンセンサス会議
,
病理診断
pp.17-21
発行日 2006年1月15日
Published Date 2006/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100117
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要旨 わが国から提唱された早期肝細胞癌は,欧米では理解されない時期が続いたが,欧米での肝癌発生の増加,特にヨーロッパでの診断・治療の関心の増大とともに,徐々に理解されるようになった.それとともにコンセンサス会議を通じ東西の肝病理医の前癌病変,早期肝癌についての見解の統一も進みつつある.2005年5月,バルセロナで開催された,日本,ヨーロッパ,米国の肝臓学会共催のコンセンサス会議では,high-grade dysplastic noduleと早期肝細胞癌をcarcinoma in situ として取り扱うことが提案された.今後,東西の交流がさらに深まるとともに,肝癌の早期病変についての臨床病理学的理解の統一が期待される.
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