Japanese
English
特集 早期肝細胞癌の画像診断基準に迫る
血行動態からみた早期肝細胞癌の画像診断―ダイナミックCT,ダイナミックMRI,CTHA,CTAPについて
Imaging Diagnosis of Early Hepatocellular Carcinoma : Evaluation of Intranodular Blood Supply by Dynamic CT,Dynamic MRI and CT during Intra-arterial Contrast Injection
松井 修
1
,
小林 聡
1
,
寺山 昇
1
,
眞田 順一郎
1
,
南 麻紀子
1
,
新村 理絵子
1
,
中田 一恵
1
,
蒲田 敏文
1
,
上田 和彦
2
Osamu MATSUI
1
,
Satoshi KOBAYASHI
1
,
Noboru TERAYAMA
1
,
Junichiro SANADA
1
,
Makiko MINAMI
1
,
Eriko NIIMURA
1
,
Kazue NAKATA
1
,
Toshifumi GABATA
1
,
Kazuhiko UEDA
2
1金沢大学大学院医学系研究科経血管診療学(放射線科)
2信州大学医学部画像医学
1Department of Radiology,Kanazawa University Graduate School of Medical Science
2Department of Radiology,Shinshu University School of Medicine
キーワード:
早期肝細胞癌
,
血行支配
,
動注CT
,
ダイナミックCT
,
ダイナミックMRI
Keyword:
早期肝細胞癌
,
血行支配
,
動注CT
,
ダイナミックCT
,
ダイナミックMRI
pp.27-33
発行日 2006年1月15日
Published Date 2006/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100119
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要旨 多段階発癌における組織学的連続性・組織学的不均一性のために,早期肝細胞癌の画像診断によるピンポントの診断は困難である.“画像による悪性度推定”の概念が必要である.結節の悪性度が高まるにしたがって結節内門脈血流は次第に減少し中分化・低分化肝癌では完全に欠除する.結節内動脈支配は周辺再生結節に比べて異型腺腫様過形成では減少するがその後次第に増加し,中分化肝癌では周辺肝に比べて著増する.早期肝細胞癌では結節内門脈血流は軽度低下し,動脈血流は周辺肝にくらべ低下あるいは同等であるのが典型的であるが,血流パターンは境界病変や高分化肝癌と重複する.内部の多血性巣の評価は結節の予後の推定に重要である.
消化器画像2006 ; 8 : 27-33
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