Japanese
English
特集 原発性硬化性胆管炎と自己免疫性膵炎の最前線
自己免疫性膵炎の胆管病変
Sclerosing Cholangitis With Autoimmune Pancreatitis
浜野 英明
1
,
川 茂幸
1
,
越知 泰英
1
,
新倉 則和
1
,
小松 健一
1
,
村木 崇
1
,
清澤 研道
1
Hideaki HAMANO
1
,
Shigeyuki KAWA
1
,
Yasuhide OCHI
1
,
Norikazu ARAKURA
1
,
Kenichi KOMATSU
1
,
Takashi MURAKI
1
,
Kendo KIYOSAWA
1
1信州大学医学部消化器内科
1Department of Medicine,Gastroenterology,Shinshu University School of Medicine
キーワード:
自己免疫性膵炎
,
IgG4
,
硬化性膵胆管炎
,
原発性硬化性胆管炎
,
黄疸
Keyword:
自己免疫性膵炎
,
IgG4
,
硬化性膵胆管炎
,
原発性硬化性胆管炎
,
黄疸
pp.353-362
発行日 2005年5月15日
Published Date 2005/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100100
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要旨 自己免疫性膵炎は近年ようやくその疾患概念が認められつつある.高率に胆管病変を認めるため,硬化性膵胆管炎などとも呼称される.従来本邦で報告されてきた,高齢者に多く黄疸を初発症状とする原発性硬化性胆管炎の中に,自己免疫性膵炎の胆管病変が含まれていた可能性がある.両者は治療方法・予後が異なり,その鑑別は重要である.IgG4が血清学的,病理組織学的に自己免疫性膵炎に特異性が高いため,これまでに経験した原発性硬化性胆管炎症例を血清IgG4測定や抗IgG4抗体による免疫染色にて見直す必要がある.最近の全国調査でも膵病変を認めない高齢者の原発性硬化性胆管炎の存在が指摘され,膵病変の顕著でない硬化性膵胆管炎の存在も示唆され,症例の蓄積と検討が望まれる.
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