Japanese
English
特集 自己免疫性膵炎とその周辺
原発性硬化性胆管炎と自己免疫性膵炎
Primary Sclerosing Cholangitis and Autoimmune Pancreatitis
中沢 貴宏
1
,
大原 弘隆
1
,
佐野 仁
1
,
橋本 貴至
1
,
山田 珠樹
1
,
久野 篤
1
,
今井 英人
1
,
城 卓志
1
,
伊藤 誠
1
Takahiro NAKAZAWA
1
,
Hirotaka OHARA
1
,
Hitoshi SANO
1
,
Takashi HASHIMOTO
1
,
Tamaki YAMADA
1
,
Atsushi KUNO
1
,
Hideto IMAI
1
,
Takashi JOH
1
,
Makoto ITOH
1
1名古屋市立大学第一内科
1First Department of Internal Medicine, Nagoya City University Medical School
キーワード:
自己免疫性膵炎
,
原発性硬化性胆管炎
,
膵管狭細型膵炎
,
PSC
,
硬化性胆管炎
Keyword:
自己免疫性膵炎
,
原発性硬化性胆管炎
,
膵管狭細型膵炎
,
PSC
,
硬化性胆管炎
pp.53-58
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900371
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自己免疫性膵炎に合併した胆管病変は下部総胆管の狭窄を特徴とするが,約40%の症例において肝門部や肝内胆管まで広範囲に硬化,狭細像を呈していた.自己免疫性膵炎は膵臓のみの疾患でなく,同時に胆管にも病変をきたすものと考えられた.原発性硬化性胆管炎と自己免疫性膵炎に合併した胆管病変は,画像上類似点が多く鑑別が難しい.しかし主訴,発症年齢,合併症,治療経過などの臨床像は大きく異なっており,両者は異なる病態と考えられた.硬化性の胆管病変に自己免疫性膵炎を合併していたら,その胆管病変はPSCではなく,ステロイド治療が第一選択である.
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