Japanese
English
特集 自己免疫性膵炎とその周辺
自己免疫性膵炎における胆管病変―超音波画像を中心に
Biliary Duct Lesion Associated with Autoimmune Pancreatitis
本庶 元
1
,
竹内 和男
1
,
長島 夏子
1
,
山本 貴嗣
1
,
櫻井 則男
1
,
奥田 近夫
1
,
吉崎 秀夫
2
,
森 正也
3
Hajime HONJO
1
,
Kazuo TAKEUCHI
1
,
Natsuko NAGASHIMA
1
,
Takatsugu YAMAMOTO
1
,
Norio SAKURAI
1
,
Chikao OKUDA
1
,
Hideo YOSHIZAKI
2
,
Masaya MORI
3
1虎の門病院消化器科
2札幌徳州会病院消化器科
3虎の門病院病理部
1Department of Gastroenterology, Toranomon Hospital
2Department of Gastroenterology, Sapporo Tokusyukai Hospital
3Department of Pathology, Toranomon Hospital
キーワード:
自己免疫性膵炎
,
胆管病変
,
原発性硬化性胆管炎
,
超音波像
Keyword:
自己免疫性膵炎
,
胆管病変
,
原発性硬化性胆管炎
,
超音波像
pp.59-65
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900372
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自己免疫性膵炎に合併した胆管病変の画像所見について超音波像を中心に検討した.本症自験15症例中9例(60%)に,超音波上,明らかな胆管壁肥厚が認められ,層状あるいは低エコー実質様の胆管壁肥厚が特徴的であった.壁肥厚の拡がりは,肝外胆管を中心に肝内胆管や胆嚢に及ぶ例もみられ,これらの胆管病変はステロイド投与により,画像上著明に改善~消失した.本症に合併する胆管病変は,発症年齢,画像所見,病理所見,ステロイド治療による反応,予後などの点から自己免疫関連膵・胆管炎とも呼ぶべきものであり,原発性硬化性胆管炎とは異なる病態と考えられた.なお,胆管病変の評価,原発性硬化性胆管炎との鑑別には体外式超音波検査が有用であった.
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