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特集 進行膵癌への挑戦
進行膵癌に対する化学放射線療法の治療成績
Chemoradiotherapy for Advanced Pancreatic Cancer
高橋 邦幸
1
,
真口 宏介
1
,
渡辺 晴司
2
Kuniyuki TAKAHASHI
1
,
Hiroyuki MAGUCHI
1
,
Seiji WATANABE
2
1手稲渓仁会病院消化器病センター
2井上病院
1Center for Gastroenterology,Teine-Keijinkai Hospital
2Inoue Hospital
キーワード:
膵癌
,
化学放射線療法
Keyword:
膵癌
,
化学放射線療法
pp.653-658
発行日 2005年9月15日
Published Date 2005/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100060
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要旨 当センターで行っている進行膵癌に対する化学放射線療法(chemoradiotherapy;CRT)について概説した.74例に対し治療を行い,治療が完遂できたのは66例(89.2%)であり,奏効率はCRとPRを合わせて37.9%(25/66)であった.画像所見にてCRが得られたのは7.6%(5/66)であり,このうち3例は治療後700日以上経過し,現在もregrowthを認めず生存中である.CRTは,適応を局所進行癌に限定して施行することにより有効な治療法の1つになり得る.しかしながら,DPCや保険適応外薬剤の使用の問題から現在の医療制度の中では本治療法の継続は困難であり,今後の大きな課題と考える.
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