Japanese
English
特集 進行膵癌への挑戦
外科切除と化学放射線療法のmulticenter randomized trial
A Randomized Multicenter Trial Comparing Surgery and Radiochemotherapy for Resectable Locally Invasive Pancreatic Cancer
土井 隆一郎
1,11,12
,
今村 正之
1,11
,
今泉 俊秀
2,11
,
船越 顕博
3,11
,
若杉 英之
3,11
,
砂村 眞琴
4,11
,
尾形 佳郎
5,11
,
菱沼 正一
5,11
,
浅野 武秀
6,11
,
愛甲 孝
7,11
,
細谷 亮
8,11
,
前谷 俊三
9,11
,
吉田 茂昭
10,12
Ryuichiro DOI
1,11,12
,
Masayuki IMAMURA
1,11
1京都大学大学院医学研究科腫瘍外科
2東海大学医学部外科系消化器外科
3独立行政法人国立病院機構九州がんセンター消化器内科
4東北大学大学院医学系研究科消化器外科
5栃木県立がんセンター外科
6千葉がんセンター消化器外科
7鹿児島大学医学部第一外科
8神戸市立中央市民病院外科
9天理よろず相談所医学研究所
10国立がんセンター東病院
11共通プロトコールに基づいた膵癌の外科的療法の評価に関する研究班
12がん専門医療施設を活用したがん診療の標準化に関する共同研究班
キーワード:
手術治療
,
膵頭十二指腸切除術
,
膵体尾部切除術
,
化学療法
,
EBM
,
RCT
Keyword:
手術治療
,
膵頭十二指腸切除術
,
膵体尾部切除術
,
化学療法
,
EBM
,
RCT
pp.645-651
発行日 2005年9月15日
Published Date 2005/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100059
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要旨 膵癌に対しては,手術切除,化学放射線療法または化学療法が選択される.遠隔転移がある膵癌に対しては全身化学療法が行われるが,遠隔転移がない局所進行膵癌に対する治療法の選択基準は標準化されていない.いわゆるborderline resectable膵癌に対する標準化された病期判定方法と,標準化された治療法選択基準が必要である.日本で行われた無作為化臨床比較試験の結果,生存期間の比較で外科切除が放射線化学療法より有意に延長していた.すなわちborderline resectableといわれている膵癌患者の多くは,手術切除で延命効果を得ることが示された.今後は切除後の補助療法のあり方が問題である.
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