Japanese
English
Neurological CPC
変形視で発症し,経鼻経管栄養のみで4年9カ月の長期生存を得た孤発性クロイツフェルト・ヤコブ病の66歳女性例
Long Term Survival 66-year-old Female Case with Metamorphopsia as an Initial Complaint of Sporadic Creutzfeldt-Jakob Disease
山崎 幹大
1
,
福田 隆浩
2
,
小林 篤史
3
,
田久保 秀樹
4
,
河村 満
5
,
井口 保之
6
,
織茂 智之
7
,
後藤 淳
8
,
鈴木 正彦
9
,
福田 隆浩
10
,
藤ヶ﨑 純子
11
Mikihiro Yamazaki
1
,
Takahiro Fukuda
2
,
Atsushi Kobayashi
3
,
Hideki Takubo
4
1東京慈恵会医科大学附属病院神経内科
2東京慈恵会医科大学神経病理学講座
3北海道大学大学院獣医学研究科比較病理学教室
4東京都保健医療公社荏原病院神経内科
5昭和大学病院附属東病院
6東京慈恵会医科大学神経内科
7関東中央病院神経内科
8済生会横浜市東部病院脳神経センター脳血管内科
9東京慈恵会医科大学葛飾医療センター神経内科
10東京慈恵会医科大学神経病理学
11東京慈恵会医科大学神経病理
1Department of Neurology, The Jikei University School of Medicine
2Department of Pathology, The Jikei University School of Medicine
3Laboratory of Comparative Pathology, Graduate School of Veterinary Medicine, Hokkaido University
4Department of Neurology, Ebara Hospital
pp.1229-1238
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200581
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症例提示
臨床医(山崎) 入院時62歳の女性で右利きの方です。主訴は,「みえ方がおかしい,物忘れ」でした。
現病歴は,2008年9月より,自動車が小さくみえ,カーテンの柄が大きくみえることに気がついたことが最初です。自宅の床がひずんで割れていくようにもみえた,また,身近な家族の顔がいつもと違う印象を受けることがあったとのことです。10月上旬より,約束した内容を翌日にはまったく覚えていないことがたびたびあり,物忘れは徐々に悪化しました。10月中旬より,左手が使いづらくなって日常生活全般が億劫になり,家事をしなくなりました。精査加療目的で10月下旬に当科入院となりました。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.