今月の主題 プリオン病とその診断
各論
クロイツフェルト・ヤコブ病の病理診断
福島 純一
1
,
志賀 淳治
1
Junichi FUKUSHIMA
1
,
Junji SHIGA
1
1帝京大学医学部病理学講座
キーワード:
クロイツフェルト・ヤコブ病の病理
,
プリオン蛋白
,
海綿状変化
Keyword:
クロイツフェルト・ヤコブ病の病理
,
プリオン蛋白
,
海綿状変化
pp.1517-1522
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905275
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クロイツフェルト・ヤコブ病は異常なプリオン蛋白が脳に蓄積し,比較的急速な経過をとる疾患である.脳は萎縮を示し,組織学的には,脳組織が空胞化する海綿状変化を特徴とする.神経細胞の脱落と肥胖性アストロサイトの増生からなるgliosisが同時に生じ,進行すると,海綿状の空胞は融合拡大し,粗鬆化に陥る.感染型プリオン蛋白(PrPsc)を免疫組織化学的に証明すれば,診断はより確実になる.
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