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あとがき/読者アンケート用紙
河村 満
pp.1276
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200296
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少し早い夕食を南千住の老舗の鰻店でとって,「蘭学事始半日ツアー」が終了した。私は白焼きと鰻重を心から楽しみ,お腹はいっぱいになり,そして心地よい満足感を憶えていた。素晴らしい午後であった。
その日は日曜日。お昼過ぎに,東京女子医大の学生さん2人(2年生と1年生),それに昭和大学神経内科のF先生,汐田総合病院神経内科のK先生,それに私と本誌の以前の編集主幹岩田 誠先生とが地下鉄丸ノ内線「新高円寺」梅里方面出口改札口に集合した。天気は曇り。連日の猛暑から少し解放され,散歩日和の午後であった。K先生は江戸の古地図を,私は吉村 昭著『冬の鷹』文庫版を鞄に潜ませていた。出発前の打合せのとき,全員がまるで遠足に出発する小学生に戻ったようにわくわくしていたのがわかった。皆がニコニコし,自己紹介の挨拶にも花が咲いていた。
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