Japanese
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連載 神経学を作った100冊(39)
アイトキン「生理学原理」(1838)
One Hundred Books which Built up Neurology (39)-Aitkin "Elements of physiology" (1838)
作田 学
1
Manabu Sakuta
1
1日本赤十字社医療センター神経内科
1Department of Neurology,Japanese Red Cross Medical Center
pp.290-291
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100654
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トーマス・ジョンストン・アイトキン(Thomas Johnstone Aitkin)はイギリスのエジンバラで教育を受け,1832年にエジンバラ大学の生理学と薬理学の講師になっている。Medico-chirurgical Societyのメンバーやextraordinary member of the Royal Medical Societyであったと言うが,The Royal Medical Society of Londonの1805年から1905年までの記録(1905)に彼の名前が載っていないところをみると,エジンバラのそれであったかと思われる。
彼の主著は本稿で示す生理学原理(1838)である(Fig.1)1)。この書物はもちろん生理学全般を扱っているが,特に第7章の神経系と第12章の運動系に興味をひかれる。
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