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連載 神経学を作った100冊(91)
フルトン『神経系の生理学』(1938)
One Hundred Books which Built up Neurology (91)-John Farquar Fulton: "Physiology of the Nervous System" (1938)
作田 学
1
Manabu Sakuta
1
1日本赤十字社医療センター神経内科
1Department of Neurology, Japanese Red Cross Medical Center
pp.898-899
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101854
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フルトン(John Farquar Fulton;1899-1960)は米国中西部ミネソタ州のセントポールに1899年11月1日に生まれた。ハーバード大学を1921年に卒業し,オックスフォード大学へ留学して1925年にMAとPh-Dの学位を得た。オックスフォード大学では1923~1925年に生理学の実地授業助手としてシェリントンのもとで仕事をした。1925年に米国に戻り,ハーバード大学の生理学実験助手を1928年まで続け,1927年にハーバード大学で学位を取得した。1928年にはクッシング(Harvey Williams Cushing;1869-1939)のもとで一時働いた。1929年にイェール大学生理学教授に選ばれ,1951年までその任にあった。
ちなみに,フルトンは1935年にオックスフォード大学のシェリントンの後継教授に指名されたが,これを断っている。米国が研究設備の点でも,予算の点でも既に英国をリードしていたことの表れだと思われる。
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