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2008年11月15日から19日までワシントンDCで開催された第38回北米神経科学大会に参加した(写真1)。この学術集会は年々巨大化しており,今回も当日の参加者数が3万1千人を超え,またもや記録更新したようである。私自身は1985年にダラスで開催された第15回大会に初めて参加して以来,(記憶違いでなければ)途中2回のお休みを除いてすべて参加しているので,今回で24回目ということになる。1990年の前半頃までは参加者が1万人台で今よりはこじんまりしており,定番のニューオーリンズ,サンディエゴ,ワシントンDCはもちろん,フェニックス,セントルイス,トロント,オーランド,マイアミなど,カナダを含む北米のさまざまな都市で開催された。しかし,参加者が激増するにつれて,収容できる規模のコンベンションセンターを持つ都市が限られるようになり,しばらくの間は定番の3つの都市を巡回することになったが,2005年のハリケーン・カトリーナの影響でニューオーリンズでの開催が不可能になった。ニューオーリンズは私の一番のお気に入りの都市なので,1年でも早い完全復興を期待したい。カトリーナ以降は,サンディエゴとワシントンDCを中心に,アトランタや今年2009年に初の開催が決まっているシカゴ(10月17日~21日)など,他の都市での開催も検討されている。
参加経験がある読者はよくご存知かと思うが,会場の広さと人の多さには閉口する。特にポスター会場は,目的を持って歩かないと端から端まで5分以上かかってしまう(写真2)。また,ポスターはA~Zとアルファベット順に並べられているが,最近はAAA,BBBのように3巡目に突入している。驚くべきは,そのポスターパネルの林を押しのけるように,研究用機器や理化学用品,書籍等の展示ブースが会場の半分以上を占有していることである。ポスターセッションの人混みもさることながら,会場がクローズされる午後5時近くになると外に出るにも一苦労で,友人と待ち合わせる際にも場所をうまく指定しないと迷子になってしまう。ちなみに,私は○番シャトルバス停前を待ち合わせ場所と決めている。
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