学会印象記
第60回米国神経学会(2008年4月12日~19日,シカゴ)
太田 浄文
1
1横浜市立みなと赤十字病院神経内科
pp.1210-1211
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100367
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今春にシカゴで行われた米国神経学会(AAN:American Academy of Neurology)に参加した。AANは10,000人以上が参加する非常に大きな学会で,アメリカの国内学会ではあるが,実際には世界中から演題が集まり,最先端のトピックスを勉強することができる神経内科領域では最大の学会の1つである。
会期中をとおして,午前中にはplenary session(全体会議)があり,非常に大きな会場で注目の疾患や病態について発表がなされた。演者は薄明かりの中でスポットライトを浴びて登場する,といったアメリカらしい演出がなされていた。そのほか,poster sessionとscientific session(口演)が設けられていた。Poster sessionは1日2~3回の入れ替え制で,朝7時から夕方の7時ごろまで演題発表がある。発表はposter sessionとscientific session合わせて約2,000演題もあり,いつ何の演題が発表されるかをあらかじめ確認してから行かないと,目当ての発表を逃してしまうことになる。また早朝から夕方までいくつもの教育用講義があり,有料ではあるが少人数での専門家の講義を受けることもできる。
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