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連載 神経学を作った100冊(22)
クロード・ベルナール 実験医学序説(1865)
One Hundred Books which Built up Neurology (22)-Claude Bernard "Introduction A L'E´tude de la Medecine Experimentale" (1865)
作田 学
1
1日本赤十字社医療センター神経内科
1Department of Neurology,Japanese Red Cross Medical Center
pp.1212-1213
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100368
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クロード・ベルナールは1813年7月12日にサン-ジュリアン-アン-ボジョレで生まれた。自動車でリヨンから高速道A6を北上すると,ブルゴーニュの丘陵が左にみえてくる。その最初の丘の上にサン-ジュリアンはある。ここでは昔からガメ種で安い赤ワインが醸されている。毎年9月から10月のぶどうの収穫期には,必ずと言ってよいほどベルナールは,この美しい故郷の地を訪れたという。
ベルナールが18歳になったとき,サン-ジュリアンの南にあるリヨンの郊外の薬店で徒弟になった。しかし間もなくここを辞め,1834年にはパリに出て,医学校に入学した。ここでコレージュ・ド・フランスでのフランソワ・マジャンディーの講義を聞いたことが,彼の運命に決定的な影響を与えることになる。医学部を卒業後,アンテルヌ(内勤助手)になってから,彼はコレージュ・ド・フランスのマジャンディの元を訪れ,1841年には彼の助手に採用された。
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