書評
「神経内視鏡手術アトラス」―石原 正一郎,上川 秀士,三木 保●編集
寺本 明
1
1日本医科大大学院・脳神経外科
pp.442
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100073
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日本脳神経外科学会は1948年の創設であるので来年60周年を迎える(ただし,学会の開催数はもっと多い)。数え年で言えばすでに還暦を迎えているわけである。この間,学術的にも技術的にも,さらには政治的にも一貫して右肩上がりの発展をきたし,ときにはすでに完成形に近づいたかと思われる分野もあった。
細かいことを言えばきりがないが,臨床的にはMicroscopeとCT scanおよびMRIが三大プロモーターであった。これらが安定してきた後で華々しく登場してきたのが神経血管内手術と神経内視鏡手術であり,中小の学会の中には統廃合がささやかれるものがあるなか,この二つの専門学会は会員数を飛躍的に伸ばしてきている。いずれも従来の治療法と比較するとより低侵襲であり,テクニックも精緻であるため,若手の脳神経外科医にとっては大変魅力的に見えるようである。
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