病院めぐり
三木市立三木市民病院泌尿器科
田中 浩之
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1三木市立三木市民病院泌尿器科
pp.689
発行日 2006年8月20日
Published Date 2006/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100726
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三木市は兵庫県南部の東播磨地方の内陸に位置し,人口は8万5千人,面積は177km2です。市内を東から西へ美囊川(加古川の支流)が流れ,豊かな自然に恵まれており,流域は酒米「山田錦」の主生産地です。ゴルフ場は市内に25か所あり,日本で2番目に多いそうです。戦国時代には東播磨8郡24万石を領した別所氏が居城として三木城を築き城下町が栄えました。天正6年(1578),三木城主別所長治が織田信長に抵抗し,羽柴秀吉が率いる織田軍と2年間にわたり戦った三木合戦は,秀吉が得意の兵糧攻めを最初に用いた大規模な戦(三木の干殺し)として有名です。戦後,秀吉は荒廃した町の復興政策として免税の立て札をたて,各地から大工職人や鍛冶屋が集まったため商工業が活性化し,「金物の町」として発展しました。毎年11月に行われる三木金物まつりには約17万人が訪れます。また,市の南東部で神戸市と隣接しており,近年は阪神大都市圏のベッドタウンとして宅地開発が進んでいます。
当院は,昭和24年に開設された三木町の町立診療所(病床数6床)が,昭和30年11月,三木市国民健康保険直営三木市民病院(5科20床)に改組されたのが始まりです。その後,順次拡張・整備し,昭和59年1月には総合病院の承認を受け,平成14年10月に医療機能評価機構の認定を受けています。現在は19科,323床で,常勤医が39名勤務しており,高度医療機能を備えた地域の中核病院に発展してきました。
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