追悼
ああ三木先生
佐藤 孝三
1
1日本大学
pp.231
発行日 1966年6月25日
Published Date 1966/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908433
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5月7日の朝に東大整形外科から電話がかかつた.「三木先生がおなくなりになつたそうです」「そんな馬鹿な,1週間前に仙台のリウマチ学会でお目にかかつたばかりなのに」,「でも警察病院に電話をしたら本当だといいました」
とるものもとりあえず警察病院に駈けつけたら,ベットの上の三木先生は眠つているように安らかなお顔をしておられ,まだ肌にぬくもりがあつた.しかし先生はもう永久に私どもに話しかけて下さらないのであつた.余り急なことで,思わず先生の体にすがりついて泣いてしまつた.
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