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特集 糖尿病外来診療とPOCT―迅速検査を使いこなす
Ⅳコラム
病院と診療所の糖尿病診療の違い
Column : Difference of outpatient diabetes management between hospital and clinic
大久保 雅通
1
1内科(糖尿病)久安医院
キーワード:
①糖尿病
,
②外来診療
,
③迅速検査
Keyword:
①糖尿病
,
②外来診療
,
③迅速検査
pp.201-203
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101169
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病院と診療所の違いとは何か?
糖尿病の診療レベルは,専門のスタッフと検査機器が揃っている病院のほうが,診療所よりも高いのだろうか.それを否定することはできないが,患者の視点からみた場合には異なる結果が出ることもあるだろう.そこで「大垣病診連携研究」1)の成績を紹介しながら,両者の違いについて検討を行ってみよう.
大垣市民病院では,1999年から地域の診療所と勉強会を開始し,2001年から専用の診療情報提供書によって患者情報の交換を行う病診連携を開始した.ここで紹介する成績は,初診の患者で,外来での糖尿病教育が終了し,1年以上治療を継続してヘモグロビンA1c(JDS値,以下同様)が8%未満であり,同院から一般医に紹介された78名を対象としている(連携群).平均年齢は62歳,罹病期間は9.3年で,紹介先の診療所は37施設にのぼった.比較のために,同院で治療を継続した64例についても集計を行った(病院群).
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