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特集 糖尿病患者の健康寿命を延ばす―先手を打つ実臨床
Ⅲ糖尿病患者の感染症死を予防する
糖尿病患者における感染症治療
Treatment and care againt infectious disease of the diabetic patients
小武家 和博
1
,
中西 修平
1
1広島大学病院 内分泌・糖尿病内科
キーワード:
①糖尿病
,
②感染症
,
③免疫低下
,
④抗菌薬
Keyword:
①糖尿病
,
②感染症
,
③免疫低下
,
④抗菌薬
pp.509-512
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101558
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はじめに
糖尿病患者は易感染性であるといわれ,感染症も重要な合併症の一つと考えられる.また,感染症に罹患しやすいばかりでなく,ひとたび罹患すると重症化・難治化しやすいのも特徴的であり,しばしば急激に重篤化する症例を経験する.糖尿病患者の感染症罹患率は,非糖尿病患者と比べ高いことが知られており,米国におけるコホート研究でも,糖尿病患者の感染症による死亡率は,非糖尿病患者の2~3倍にのぼることが報告されている1).さらに,高齢者の感染症では,ADLの低下を招くおそれがあり,健康寿命を延ばすためにも,感染症への対応が非常に重要になってきている.本稿では,以下に筆者が経験した糖尿病合併感染症症例のなかで印象的であった一例を示しながら,糖尿病患者にみられる感染症の特徴,および診断と治療のポイントについて考察する.
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